【カード活用術】譜読み&楽典 part2

前回の続きです。

私のレッスンでは、前回の
「カードを使って音符を覚える」
という課題に楽典をプラスして使っています。
レベル1~レベル4にそれぞれ足しています。

 

レベル1

■ 「ト音記号」と「ヘ音記号」です。

シンプルに「この名前な~んだ?」って聞きます。

☆ポイントとしては、意外と子どもは
「ト音記号」「ヘ音記号」が言いづらいのです。
なので多少、間違って言ってもそこはスルーです。
「トおごう」とか言ってもOKにします。

☆生徒が答えがわかっていなそうなら、
私「タチツテ~?」

生徒「???」

私「タチツテ~の次は~?」

生徒「…ト?あっ!とおんきごう!」

私「じゃあこっちは?ハチフ~?」

生徒「へおんきごう!」

とかやってます。

 

■ 譜面にマグネットを置きます。

カタカナで「ド」~「シ」を書いた4カードを作り
「マグネット5線」(これまた私が作った…)に
まっくろくろすけを置いてもらいます。

 

■ 鍵盤を弾きます

先ほどのカタカナ「ド」~「シ」カードを使って、
その音を弾てもらいます。
音の場所を探させるのが目的なので、
どこの高さを弾いてもOKにします。

 

 

レベル2

■ ト音記号、ヘ音記号に#、♭、ナチュラル、
さらに4分音符、2分音符を加えます。

■ さらにファの#とシの♭を弾いてもらいます。

 

 

レベル3

■ 付点2分音符、4分休符が加わります。


■さらに調号も学びます。
レベル3では#ひとつと♭ひとつです。


■ #♭を実際に弾いてもらいます。

☆ポイントは問題を出す言葉を、
セリフ化してしまうことです。

毎回おんなじ言葉でやりとりをするのです。
そうすると子どもはよく覚えますし、
実際のテキストで出たときに重宝します。

1.(ト音記号のト長調カードを出す)
私「#がひとつ付いてます。ということは絶対に?」
生徒「ファにつく」

2.(ヘ音記号のト長調カードを出す)
私「それはヘ音記号でも同じで?」
生徒「ファにつく」

3.(ト音記号のヘ長調カードを出す)
私「♭がひとつ付いてます。ということは絶対に?」
生徒「シにつく」

4.(ヘ音記号のヘ長調カードを出す)
私「それはヘ音記号でも同じで?」
生徒「シにつく」

5.私「#♭の付く順番は決まってます。#がひとつなら?」
生徒「ファ」

私「フラットがひとつなら?」
生徒「シ」

この1~5までの流れを、
毎週毎週、同じに、
壊れたカセットテープみたいに、
繰り返します。

いつの日かテキストでト長調が出てきた時に、
私「さて。次のこの曲。
#がひとつ付いてます。ということは絶対に?」

と聞けば、生徒は条件反射的に、
「ファに付く」と答えます。

非常にラクです。

 

 

 

レベル4

「ニ長調」と「変ロ長調」が増えます。

 

♪♪♪♪♪まとめ♪♪♪♪♪♪

レッスンではカードの時間として、
5分~8分とってやっています。

入会初日からやっています。
進度の速い子なら約3年でレベル4が終了します。

音符を覚えたり、楽典を学んだり…
というのが当初の目的でしたが、
子どもたちにしてみれば、
テキスト曲などを弾いてばかりで煮詰まった時の
気分転換に最適らしいです。

なのでとうの昔にクリアした
高校生が「久しぶりにカードやりたい」
と言ってくることは
珍しいことではありません。

やはり最大のポイントは
『楽しくやる』ことです。

例えば「この音な~んだ?」と聞くときでも、

・「裏返しで見せる」→「それじゃ分かんない!(笑)」
・左右に高速で振る→「止めて!(笑)」
・次から次へと見せて次から次へと答えさせる→「速いよ!(笑)」

などなど。

 

【 カード活用術シリーズ 】

【カード活用術】リズム・アドリブ編
【カード活用術】譜読み&楽典 part1
【カード活用術】譜読み&楽典 part2
【カード活用術】#♭特訓
【カード活用術】調号編

 

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