【カード活用術】調号編

今回は調号を覚えてもらうやり方です。

・#♭の付く順番
・ト長調などの名前の順番
・A majorなどの名前の順番

この3点のためのカリキュラムです。

まずは名刺カードに

・ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ
・シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ
・ト・ニ・イ・ホ・ロ・嬰ヘ・嬰ハ
・ヘ・変ロ・変ホ・変イ・変ニ・変ト・変ハ
・G・D・A・E・F#・C#
・F・B♭・E♭・A♭・D♭・G♭・C♭

これら6種類を書き込み
ラミネートします。

 

■#の付く順番

まずは「ファドソレラミシ」を覚えてもらいます。
ただひたすら繰り返して覚えてもらいます。

私はこれを覚えるのがけっこう好きな子でした。
「ファドソレラミシ」「ファドソレラミシ」
…ってなんか呪文のようで言ってて面白くないですか?
「ぎゃーてぎゃーてはらそーぎゃーてー」…みたいで。

まぁそんなのはともかく…
覚えてもらったら

カードで並べてもらいます。
無造作に置かれたカードを…

こんな感じに。

 

そして先ほど並べた#順の下に
「ト・ニ・イ・ホ・ロ・嬰ヘ・嬰ハ」
カードを置きます。

さらにそのその下には
「G・D・A・E・F#・C#」カードです。

これははからずも、
「日本名でいうところのトは英語だとG。
ニはD…」
という勉強にもつながりました。

カード教材はこういった
講師側が予期しなかった学習を
生徒に与えられることが
よくあります。

 

 

■これを♭系でもやります。

 

■まとめ■

#の付く順番を覚えれば、
新しい課題曲に入ったときに、

先生「#が3つだね。…ってことは?」
生徒「ファ・ド・ソ!」
と、即答してくれます。

そしてそれが何のキーか分かれば、
左手の“おおよそ何を弾けばいいのか”
が分かるようになります。

 

【 カード活用術シリーズ 】

【カード活用術】リズム・アドリブ編
【カード活用術】譜読み&楽典 part1
【カード活用術】譜読み&楽典 part2
【カード活用術】#♭特訓
【カード活用術】調号編

 

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【カード活用術】#♭特訓

#・♭が苦手な生徒さんっていますよね。

ラ♭などは、
「近くのの黒鍵を弾いてみて、先生の顔色で判断!」
みたいな子もいます。

そんな子も含めた、
臨時記号特訓カードです。

まずは音符カードを用意します。
私はくおん出版の 音符カードを使ってます。

 

#や♭を書き込みます

それをいくつか作って完成です。

 

これをランダムに見せて
弾いてもらうだけです。

かなり単純なカリキュラムですが、
臨時記号などにも
難なく対応出来るだけの
力が短時間でつきます。

 

 

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【カード活用術】リズム・アドリブ編

ウチの教室ではカードの教材を自作して
よく使っているので、
いくつか紹介していこうと思います。

『リズム・アドリブ用のカード』です。
入会したての幼稚園児から高校生まで
幅広く使ってます。

その中で園児~小学生用のものをご紹介。
作り方はとっても簡単です。

1.名刺用のカードを買います。

中身はこんな感じ。

 

2.それに音符を書きます。

園児~小学生レベルでは、
2分音符、4分音符、連続した2つの8分音符
の3種類です。

 

3.ラミネーターを使う。

レッスンで使っていると
すぐに折れたり汚れたりします。
その度に、作り直すのは面倒なので、
ラミネートします。

 

4.譜面台に乗せて使います。

 

使い方は、
手拍子をさせても良いですし、
全部ドで弾かせるのも
リズムを学ばせるのに効果的です。

またリズムの形だけをこれで決めて
自由に弾かせる(アドリブさせる)
というカリキュラムはとても人気です。

園児などはず~と弾き続けたりします。

 

 

【 カード活用術シリーズ 】

【カード活用術】リズム・アドリブ編
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【カード活用術】譜読み&楽典 part2

前回の続きです。

私のレッスンでは、前回の
「カードを使って音符を覚える」
という課題に楽典をプラスして使っています。
レベル1~レベル4にそれぞれ足しています。

 

レベル1

■ 「ト音記号」と「ヘ音記号」です。

シンプルに「この名前な~んだ?」って聞きます。

☆ポイントとしては、意外と子どもは
「ト音記号」「ヘ音記号」が言いづらいのです。
なので多少、間違って言ってもそこはスルーです。
「トおごう」とか言ってもOKにします。

☆生徒が答えがわかっていなそうなら、
私「タチツテ~?」

生徒「???」

私「タチツテ~の次は~?」

生徒「…ト?あっ!とおんきごう!」

私「じゃあこっちは?ハチフ~?」

生徒「へおんきごう!」

とかやってます。

 

■ 譜面にマグネットを置きます。

カタカナで「ド」~「シ」を書いた4カードを作り
「マグネット5線」(これまた私が作った…)に
まっくろくろすけを置いてもらいます。

 

■ 鍵盤を弾きます

先ほどのカタカナ「ド」~「シ」カードを使って、
その音を弾てもらいます。
音の場所を探させるのが目的なので、
どこの高さを弾いてもOKにします。

 

 

レベル2

■ ト音記号、ヘ音記号に#、♭、ナチュラル、
さらに4分音符、2分音符を加えます。

■ さらにファの#とシの♭を弾いてもらいます。

 

 

レベル3

■ 付点2分音符、4分休符が加わります。


■さらに調号も学びます。
レベル3では#ひとつと♭ひとつです。


■ #♭を実際に弾いてもらいます。

☆ポイントは問題を出す言葉を、
セリフ化してしまうことです。

毎回おんなじ言葉でやりとりをするのです。
そうすると子どもはよく覚えますし、
実際のテキストで出たときに重宝します。

1.(ト音記号のト長調カードを出す)
私「#がひとつ付いてます。ということは絶対に?」
生徒「ファにつく」

2.(ヘ音記号のト長調カードを出す)
私「それはヘ音記号でも同じで?」
生徒「ファにつく」

3.(ト音記号のヘ長調カードを出す)
私「♭がひとつ付いてます。ということは絶対に?」
生徒「シにつく」

4.(ヘ音記号のヘ長調カードを出す)
私「それはヘ音記号でも同じで?」
生徒「シにつく」

5.私「#♭の付く順番は決まってます。#がひとつなら?」
生徒「ファ」

私「フラットがひとつなら?」
生徒「シ」

この1~5までの流れを、
毎週毎週、同じに、
壊れたカセットテープみたいに、
繰り返します。

いつの日かテキストでト長調が出てきた時に、
私「さて。次のこの曲。
#がひとつ付いてます。ということは絶対に?」

と聞けば、生徒は条件反射的に、
「ファに付く」と答えます。

非常にラクです。

 

 

 

レベル4

「ニ長調」と「変ロ長調」が増えます。

 

♪♪♪♪♪まとめ♪♪♪♪♪♪

レッスンではカードの時間として、
5分~8分とってやっています。

入会初日からやっています。
進度の速い子なら約3年でレベル4が終了します。

音符を覚えたり、楽典を学んだり…
というのが当初の目的でしたが、
子どもたちにしてみれば、
テキスト曲などを弾いてばかりで煮詰まった時の
気分転換に最適らしいです。

なのでとうの昔にクリアした
高校生が「久しぶりにカードやりたい」
と言ってくることは
珍しいことではありません。

やはり最大のポイントは
『楽しくやる』ことです。

例えば「この音な~んだ?」と聞くときでも、

・「裏返しで見せる」→「それじゃ分かんない!(笑)」
・左右に高速で振る→「止めて!(笑)」
・次から次へと見せて次から次へと答えさせる→「速いよ!(笑)」

などなど。

 

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【カード活用術】譜読み&楽典 part1

カードをカリキュラムに取り入れてから
もう何年も経っている鉄板のカリキュラムです。
幼稚園児から中学生くらいまで使います。

それだけ効果があり、
生徒たちも自分から「コレをやりたい」と言ってくるほど、
気に入っているみたいです。
(気分転換にもなるみたいです)

 

カードですが、
くおん出版 おんぷカードを
使用しています。

 

使い方ですが、
レベルを4つに分けてます。

 

・レベル1 ト音記号→一点ハ~一点ト
          ヘ音記号→ハ~ロ

レベル1では
1枚づつ見せて
「この音は何でしょう?」
と聞いたり、

全部を並べて
「この中からソを探してみよう!」
と探させたりします。

レベル1のカードは
全部で10枚しかないので
幼稚園児でも楽勝に出来ます。

 

 

レベル2  ト音記号→イ~二点ハ
          ヘ音記号→ハ~一点ハ

レベル2も同様に
「この音は何でしょう?」と
全てを並べてシから順番に探させる(シ→ラ→ソ→)をやります。

そして! このカードカリキュラムが
生徒に好評な理由は実はこの探させるときにあります。

それは、ただ探させるのではなく
“ストップウォッチ”を使います。

子どもたちは“ストップウォッチ”が大好きです。
それはもう大人の想像以上です。

子どものモチベーションを高めたければ
“ストップウォッチ”をぜひ活用してください。

 

どうやって使うかというと
まず「これから1分以内に全部のシを取って」と言います。
レベル2ではカードは全部で18枚あり、
それを並べて3枚のシを探させます。

1分たったら次は「ラ」を探させますが、
生徒がシを取り残してしまった場合でもそのままにしておきます。

最終的に残ってしまったものと、
間違えて選んでしまったもの(シを取らなきゃなのにソをとってしまったとか)
が不正解だったものとなります。
これが0枚、全問正解になったら次のレベルに進みます。

なお“取っていく”ということは、どんどんと数が減っていくということで、
進むにつれて難易度が低くなってしまいます。
(シは18枚から探すのにファは8枚から探すことになる。)

それに対応するために、
シ~ソまでは制限時間1分ですが、
ファ~ドでは制限時間30秒にします。

これで全部でちょうど5分となります。

レベル3もレベル4もやることは同じです。
ただ音符の幅が格段に広がります。

 

 

 

レベル3  ト音記号→ト~三点ニ
          ヘ音記号→ハ~一点ハ

 

レベル4  ト音記号→ヘ~三点ホ
    ヘ音記号→下一点い~一点ト

これにプラスして各レベルに楽典もつけます。
それはpart2で記します。

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